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むかしむかしの放浪記⑩

調子よく今日は昨日に続き投稿します。

僕らはここ北京で二手に分かれることになった。一人はどうしても上海へ行くというので我らは3人になりいざ西安へ。北京~西安は距離にして1200キロちょっと。広州~北京が2500キロほどだったからちょうど半分ってとこですか。

僕らはまた2等寝台へ滑り込んだ。相変わらず車内はいっぱいだ!駅も人人人だった。

当時の中国は列車の料金は一般の中国人より外国人の方が高い。前にも言ったがお金も人民元ではなく外国人は兌換券という専用のお札がある。同じ1元でも兌換券の方が価値がある、なので中国の人は外国人だと分かると「チェンジマネー」と言って交換を求めてくるのだ。先の列車内では「大行列事件」が起こってしまったので僕らはお金のない貧乏旅行者だということを全面に押し出して全てお断りしていた。といってももう中国に入国して2週間近く経っていたので身なりも結構同化していたかもしれない(笑)

列車は丸一日ほどで西安に着いた。ここで僕たちは事件に巻き込まれるがそれは後ほど。。。

駅に降り立つと雨だった、それも土砂降り。僕らはホテルへ向かう前に寄りたい所があった。

ガイドブックで有名な点心の店が駅前にある、腹もすいていたのでその店に向かった。

駅前というのにグチャグチャの泥道を横切りその店へ、雨というのに人でいっぱいだった。

暫くならんで入店、ここは包子のお店でいわゆる餃子、蒸し餃子オンリー。竹の蒸篭がオープンキッチンで山高く積まれていた。注文は蒸篭何枚?ひたすら餃子をいただく。この蒸し餃子がなんか旨い!気づくと僕らのテーブルには蒸篭が30枚ほど積まれていた。

日本では餃子とご飯を一緒に食べるが、中国では餃子だけ食べる。水餃子や蒸し餃子を食べるので皮も厚めで小さくても食べ応えがあり腹に溜まるようである。

お腹がいっぱいになった僕らはホテルへ向かった。

西安という街は周りを城壁で囲まれていて、僕らのホテルは城壁の外側にあった。

僕らは先ずシャワーの確認へ、やった!お湯が出る。

温かいシャワーを浴びその夜は崩れるように眠った。

今回はここまで、次回はあの有名な観光地へ。何処だ?何処だろう・・・

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