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むかしむかしの放浪記③

さぁ、今日はいよいよ中国に入国です。

その前に、1泊したホテル。確か『セントラルホテル』っていったかな~?

ホテルとは名ばかりの安宿で、よく言えばユースホステルのような感じ。

ここは人種の坩堝で、エレベーターに乗り合わせた人は何処の人だろう?

香辛料の臭いがした。多分インド系かインドネシアなど東南アジア系だろうか・・・初めて嗅ぐ体臭!

数十年経った今でもあの刺激的な臭いは忘れない。

「世界は広いなぁ~、いろんな人がいるんだなぁ~」と思った。

そもそも今回のこの旅は成田~香港のチケット代と初日と最終日のホテル代、中国への入国ビザがセットとなっていて入国後はフリープラン、自分たちで行先を自由に決めるというものだった。

さぁ、話を戻し、僕たちは電車に乗り深圳を目指した。

香港の中心部から中国国境の羅湖という駅までどれほどかかったのだろうか、終点で降りるとそのままホームを歩いて入国ゲートへ向かった。そして入国、中国だ!我々の日本とは違い、ここは社会主義国。そう思ったら僕らは無事に出てこられるのだろうか?と一抹の不安を感じた。

そしてこのたった数百メートル、入国ゲートの向こう側からこちら側へ歩いただけで10年、いや20年ほどタイムスリップしたような気分になった。

香港から乗った電車は例えるなら日本の地下鉄のよう、入国し乗り込んだ列車は、昔SLが引っ張っていたような客車(実際にSLに乗ったことはないが)のよう。

まちの景色も空気も一変した。今は深圳といえば大都市だが、この頃の深圳は田舎街。

改めて「これが中国か!」

そして僕らは次の街、広州へ向かった。

今回はここまで、次回は広州。

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